2015年12月24日木曜日

訂正

前回のブログで数字の間違い&誤字の訂正をば。
"エコ栽培で白葡萄18種"を改め→白葡萄12種。
系18種を改め→計18種です。
失礼しました!

美味しいマンサニージャと興味深い葡萄畑

皆様Feliz Navidad!
楽しいクリスマスをお過ごしください♪
昨日はサンルーカルのボデガ"Bodegas Infantes de Orleás Borbón"
に行ってまいりました。
 
 
 
 

ボデガの創業年は1948年ですが、始まりはもっと古く
1846年ボデガの創設者の父Antonio de Orleans(フランスのLuis Felipe王の息子)
がサンルーカルを訪れた時にこの地をたいそう気入り葡萄栽培を
始めたことからこのボデガの歴史は始まっております。
↓日本にもこのボデガのマンサニージャが輸入されているので、
飲むことができますのでぜひ!
 
 

輸入会社はスペインワイン専門のオーケストラさん。
以前は他のタイプのシェリーもボトリングしていたのですが、
今はこのマンサニージャ(ハーフボトル)のみ。
↓カパタスのPepinさん。このボデガで生まれたそうです(^^)
 
 
 
↓ベネンシアドールそしてアルンバドールのJuanさん
 
 
 
 
↓その後、今回案内して下さったMonoloさん(写真左)が
ボデガ見学の後、興味深い葡萄畑に連れていってくれました。
 
 
 
Vinos Atlanticoの葡萄畑"San Cristobal"
↓2002年に立ち上げた会社で
http://www.vinosatlantico.com/
 
 
 
 

年々葡萄畑が減っている中、5年間に渡りクローンを探し研究をし、
2007年から葡萄を植え始めました。
エコ栽培で白ブドウ18種。赤6種 系18種類の葡萄が植えられてます。
昔の葡萄品種が復活です!
↓現在はあまり栽培されていないPalomino de Jerez
 ※現在シェリーの主要品種はパロミノ フィノ。
 
 
 
収獲できたら、昔ながらに足で圧搾したいとのこと。
すばらしい!
ちなみにPalomino de Jerezは含有糖分がシェリーの主要品種である
Palomino Finoより少し高く、酸度もPalomino Finoより高め。
以前、あるボデガの方が昔のヘレスの葡萄畑について
教えてくれたのですが、
例えばヘレスの葡萄畑では1807年には43種類の葡萄の種類が植えられてましたし、
1868年のPago MacharnudoにはPalominoが50%,それ以外の
品種が50%だったどうです。
彼らは、昔のヘレスの葡萄畑を作ろうとしているのです。
↓葡萄畑の近くには彼らが購入した古いFincaがあり、
ここに樽を置いてボデガを作る計画とのこと。
 
 

 
 
 
 
 

↓この日試飲させていただいたTintilla"Vara Y Pulgar"
1年オーク樽で熟成その後フレンチオーク樽で8ケ月
フルーティな香りと柔らかな口当たり心地よい酸味。
どこかでアルバリサ土壌を感じさせるものでした。
 
 

↓彼らは土壌にとてもこだわっており、
彼らのアイデアでアルバリサを水で溶いて、フィルターで濾して
味わってみることに(^^)初めて土を水で溶いたものを飲みました!
 
 
 
 
 
 
 
ではでは、また!
 
 
 

2015年12月19日土曜日

もうすぐクリスマスですね

 
皆様こんにちは。
こちらヘレスはクリスマスモードです。
 
 
 
隣町プエルト デ サンタマリアでオロロソ樽発酵で造った地ビールが
発売されました。
 
 


 ↓ニュース記事
http://www.diariodecadiz.es/article/cadiz/2180032/merino/y/su/cerveza.html
そして、今週末はどこもかしこもサンボンバ。
↓今日は住んでいる下のバルもサンボンバがありました。
 
 
 
↓左のビールを飲んでいる人がオーナーのモンチー。いつも蛇口から水を飲むように
ビールサーバーからガバガバビールを飲んでます(笑)
 
 
 
↓ゴンザレス ビアスのオロロソ アルフォンソのボトルが変りました。
エレガントで良いデザインですね!
 
 
先日立ち寄ったBodegas Las Angustias 澱引き作業をしていました。
↓モスト
 
 
 
↓澱を集めたタンク。まだ少し発酵してます。
 
 
 
ここで長年作業している人はサンルーカルの方で"昔はティナハ(甕)だったから、
洗うの大変だったよ〜"と言っていました。
 
ではでは、皆様酔い週末を!

2015年12月17日木曜日

シェリービネガーのボデガ

皆様こんにちは。
昨日はビネガーのボデガ Páez Morillaに行ってまいりました。
日本でも売っているシェリービネガーReserva 25。お勧めです♪
シェリービネガーの主な輸出国はフランスとアメリカとのこと。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
↓創設者がベンチでシェリーを飲んでいる絵。ステキですね!
ご年齢は93歳。偶然お会いでき感激
 
 
 
 
↓ボデガ内。 清潔感のあるキレイなボデガ
 
 
 
 
 
 
最近多くのボデガで大量のウィスキー用の樽を見かけますが、
このボデガでも沢山ありました。
 
 
 
 
こちらのボデガで作っているスコットランドに送るウイスキー用の
樽の木材はヨーロピアンオーク。
この樽の中でシェリーは最低でも2年間寝かせます。
3年熟成を依頼される方が多いとか。
この日はオロロソを樽の中に入れる作業をしていました。
もちろん依頼によって中身のシェリーは変えます。
↓タンクには"Oloroso Viejo"と書かれていました。
 
 
 
※買い手の蒸留所によって樽の購入先は違うので、
もちろん長年ソレラシステムでシェリー熟成に
使われていた樽を購入してウィスキー熟成に使われてもいます。

 
 
 
↑この樽の大きさはシェリー樽Bota(36@600ℓ)と同じ容量ですが、
少し細長い造りで、箍の数も真ん中に2本多いのです。
それは、写真の様に縦に積んでいくので、重さで真ん中が割れないように強化
しているとのこと。
2年寝かせた後の中身のシェリーはどうするかと言いますと、
状態が良ければまたウィスキー用シェリー樽作りの樽の中へ。
良くなければビネガーにまわされます。
 
ではでは、また!
 

コロンビアでベネンシア

皆様こんにちは!
友人がコロンビアのMedellinでシェリーのセミナーをするので、
私もお手伝いに行ってきました。
↓Medellinは山に囲まれた自然に溢れる街で、気候は1年中春みたいな気候。
 
 
 
↓町の中の公園でイグアナに遭遇!デカっ!
 
 
 
電車は3〜5分に1本くらいあり、コロンビアの中でも革新的な都市で、
工場もたくさんあります。交通渋滞が笑ってしまうほどすごく、
これもメデジンの名物の一つとか。
 
↓お庭でベネンシア。ベネンシアのFinoは統制委員会から提供。
 
 
 
セミナーは3日間に渡り行われました。毎朝まずは料理の仕込みのお手伝い。
もちろん、料理はコロンビア料理!
↓料理人のレオナルドさん
 
 
 
↓マリアさんがシェリーづくりの工程を説明
今回はサンルーカルのボデガBaronの商品でマリアージュ
 
 
 
↓メニュー
 
 
 
コロンビアの食生活は、ヨーロッパ諸国の様に
お酒を飲みながら食べ物を食べる習慣がなく、
ご飯の時はジュースやAgua de Panela(黒砂糖をお湯で溶いたもの)を飲みます。
コロンビアのお酒と言えば、アグアルディエンテ(サトウキビの蒸留酒)!
 
 
 
これは小さなコップで乾杯したら一気に飲みます。
ですので、今回のシェリーのマリアージュはMedellinでは初めての試み。
これを機会にコロンビアでもシェリーが普及すれば良いな!と思います。
↓皆さん、真剣にマリアさんの説明に聞き入ってました。
 
 
 
因みに、やはりラテンの国。時間通りには集まりませんでした(笑)
中には2時間後にいらした方も!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
コロンビアのイメージは麻薬組織や治安が悪いというイメージだったのですが
実際滞在してみて、メデジンの人々は礼儀正しく、
日本並みにおもてなしの文化があり、スーパーやレストランなど
サービスが丁寧ですし、皆さん働き者で、朝は5時に起き仕事に行きます。
何よりも食べ物が美味しいのです!
食べ物と自然と家族愛に満ちたところでした。
↓因みにコロンビアもスペインと同じくサランラップ事情は悪いです(笑)
 
 
 
ではでは、また!